こんにちは、しましまです。
先日、【低偏差値中学受験】受験&進学するメリット・デメリットを書きました。
中学受験を決めたのは10月。
家族はもとより本人すら中学受験は他人事でしたので、まさに寝耳に水!
場所も遠いし、起立性調節障害あるし…と悩みは尽きませんでしたが、本人の意思の固さとやる気に免じて挑戦。
勉強期間は約3か月でしたが、家庭の事情(金銭)もあり外部サービスには頼らず何とか自宅学習で乗り切りました。
中学受験は、レベルが低いところでもノー塾で小学校の勉強だけしているような子どもは太刀打ちできない問題が普通に出てきます。
行く予定の公立中学の良くないうわさをたくさん聞いて、行かせたくなくなった
子どもが行く予定の中学に不安がっている
でも今からじゃ…
という状況の保護者の方に向けて、うちの事例が参考になれば、と思い書いてみます。
やってよかった行ってよかった、の話はこちらの記事をどうぞ。
ちなみに長男の通っている中学は、小さいころから中学受験を目標にがんばっておられるお子さんにとっては、寝てても合格できるであろうレベルです。
なので、もともと勉強やってきたよ!だったり、そもそも勉強ができるお子さんの保護者さんには、何ら役立つ話ではありません。
ご了承ください。
1.長男の当時の実力と自宅学習にした経緯
10月、中学受験を決めた翌週にたまたまプレテストがあるということで参加しました。
国数2教科合計で58点。
100点満点じゃないですよ?
200点満点の58点(爆笑)
そもそも半分くらいしか手が付けられておらず、国語の読解問題は2問中1問が丸々白紙!
書いたうちの半分ほどしか正解していませんでした。
漢字の読み書きすら正解率3割です。
算数は2枚中1枚のみで、計算と図形問題しかできてなく、文章題が壊滅!
よくよく聞いてみると、2つの大きな課題が見つかりました。
- 時間が足りない
- 書いてあることの意味が分からない
小学校のテストって当たり前ですが授業でやったところのテストなので、授業聞いてれば少なくとも意味が分からないことはないですよね…
国語に関しては単純に読書量が足りないのもありますが、そもそも普通に生きてりゃ国語的な文章なんて、授業以外にお目にかからないです。
そして、算数は…
中学受験の算数によく出る問題は、小学校ではおおむねやらない!
あれ、なんなんですかね?
中学受験必須です!基本です!みたいな問題なんて、小学生の教科書で見たことないですけど!?
中学受験が特別な受験であるということがよくわかります。
普通の小学生はお呼びじゃないってか。
国語の読解力はすぐにつけることは難しいですが、文章を読むことに慣れてもらって、文章見ただけで思考停止に陥ることは避けてもらおう。
算数に関しては、問題に慣れたらたぶん早く解けるようになるだろう。
なので、とにかく『問題に慣れる』ことに主軸を置こうと思いました、
とはいえ、今から塾に行ったところで、この時期の塾は受ける中学の試験対策一色で、まだ習っていない6年生の勉強はおろか中学受験で一般的な問題なんかをやってくれません。
もちろんついていけるはずもなく。
個別指導なら行けたかもしれないけれど、課題がありすぎて全部頼むと出費が青天井。
今から信頼関係を築かないといけないことを考えるとかなり無理があります。
そして、万が一(汗)合格したときのことを考えると、出費はなるべく押さえたい。
戦略を立てて自宅学習、しか、我が家の選択肢はありませんでした。
2.受験生活であったこと
- 最初にやったこと
- 問題発生
- 巻き返し(死にそう)
- 受験、そして合格へ
最初にやったこと
まずは過去問を手に入れました。
幸い過去問が販売されている中学でした。
過去問には出題範囲や傾向などが載っています。
こちらをチェックし、傾向を書き出しました。
この時期からだと、出ないとわかっているところをやっている暇はないからです。
勉強範囲はなるべく減らしたいので、特に算数に関しては過去問や過去のプレテスト資料などを見て念入りに調べました。
そして、3か月のスケジュールを一緒に立てました。
最初の1か月は計算、漢字、読解を中心に毎日行って、週末はまだ習っていない6年生の勉強を予習する。
2か月目からは引き続き漢字・読解をやりつつ、中学受験でよく出る算数の問題を一緒に学んでひたすら解く。週末は試験本番と同じ時間で過去問を解く。
3か月目は過去問と過去やった分のやり直しをする。
こんな感じでスケジュールを立てました。
計算、漢字、読解を見開き1ページ(実質2ページ)やるだけでも6ページ…。
今まで1日15分のチャ○ンジですらためてた子どもです。
本人はやる気ですが、親はだいぶ不安でした(^^;
問題発生
受験勉強を始めてすぐ、私の仕事が忙しくなり毎日のチェックがおろそかに。
本人のやる気を信じて(やってるって言ってたし)いたのですが、それが悲劇の始まりでした。
1か月後、やったという箇所をテストしてみました。
計算は確かに早くなっていて、難しい問題もできるようになっていました。
が、漢字は本当にやったの?レベル。
(実際はきちんとやっておらず、全然身についていなかった)
文章題は一部やってはいるものの、「難しくて解けなかった」と放置。
問題集をこなすことが目的と化していて、勉強をしていなかったんです。
小学生には難しかったんですね。
ちなみに、前回から1か月後のプレテストは上昇幅20点。
漢字の部首問題と計算の点数は上がっていましたが、後はさんざん(そりゃそうか)。
ただ、本人もやれば点数につながることは理解できたよう。
ここからは、わたしも心を入れ替えて積極的にかかわりました。
長男がいない間は不登校の次男の対応。
長男が帰ってきたら長男と一緒に勉強。
仕事も家事もほとんど進みませんでした(汗)
巻き返し(死にそう)
受験まであと2か月。
再度スケジュールを設定し直しました。
案の定問題集は想定の半分しか終わっていません。
やっていないことをチェックしつつ、本当に必要な項目だけを洗い出しました。
計算で自信がついたからか、算数の勉強は積極的だったので、同時に試験範囲となる中学受験必須の問題にチャレンジしていきました。
週末は本番時間と同じタイムスケジュールで模擬試験。
このころは起立性調節障害もだいぶ良くなり朝一から動くこと自体はできていたので、チャレンジしてもらってました。
当然最初は点数が取れませんでしたが、算数は勉強を進めるごとにほんのちょっとずつですが点数が伸びました。
逆に国語は文章題で全く点が伸びず、頭を悩ませてました。
仕方ないです。親もよくわかってないから(爆)
むずかしいかなーと思いながらも、勉強に付き合って。
わからなさ過ぎて泣くこともあったけど、学校で先生に聞いたりもして頑張りました。
父と弟は褒め&励まし係に専念してもらって、ひたすらほめたたえてもらってました。
冬休みに入って年末のある日。
模擬テストで突然算数90点オーバー、国語も合格圏内の点数が取れました。
それも2回続けて。
聞くと、算数はいきなりつながったそうで、今まで何度教えてもわからなかった問題までもが急に分かったのだそうです。
国語に関しては、物語の方がまだわかるということで、物語の説明文に時間をかけたところ点数が取れたとのこと。
ここで、子どものモチベーションが大幅にアップ。
苦手なところの問題をネットから拾ってほしいと自らお願いしにきたり、スキマ時間に漢字練習したりと、こちらが何も言わなくても勉強するようになりました。
正月3が日は気分転換にゲーム三昧でしたが、その後はちゃんと気持ちを切り替えて勉強してました。
受験、そして合格へ
起立性調節障害だけが不安でしたが、何とか乗り越え朝から受験ができました。
分からなかったところもあったけれど、やり切れたようです。
受験からの帰り道「これで落ちたらもう仕方ない、悔いはない」とすがすがしい顔で言いきった子どもをみて、本当にやってよかったなあと思いました。
翌日、合格通知をもらえました。
3.勉強の仕方(使った問題集など)
これはよい!と思って買ったものについて書いてみます。
国語
漢字
出る順「中学受験」漢字1580が7時間で覚えられる問題集 [さかもと式]見るだけ暗記法
中学受験によく出る順に覚えるべき漢字が並べられています。
これをまじめにやれば漢字問題に自信が持てると思います。
事実、この問題集に出題されていた問題が試験に出ていたようです。
ただ…相当真面目な子じゃないと、この問題集を一人でさせても身にはつきません。
同じページに答えが書いてあってそれを隠して取り組むのですが、子どもの心理的に無理ですね。
ついつい答えを見てしまいます!
親がついていないとこの問題集の良さは発揮できないと思います。
文章題
○小学6年 標準問題集 読解力
とにかく見たことのない長めの文章に慣れてもらうために購入しました。
私が見た問題集の中では読ませる文章が一番長かったように思います。
時間内にどこまでできるかにチャレンジした後、できなかったところは時間を超えても取り組んでみて、わからなかったり間違ったところについては解説しました。
が、親の私も国語は苦手で…
ただ、最初は試験にて文章の多さだけで頭がオーバーヒートしていた子どもも、あきらめずに取り組めるようになりました。
うちの子の受験校はは説明文と物語がそれぞれ1問ずつ出ていたのですが、この問題集を通して「物語の方がまだわかる」ということに気づき、当日の試験の時間配分にも役に立ったようです。
全然わからないと思って取り組むと本当にわからないので、ちょっとわかる気がすると思ってもらっただけでも収穫でした。
○ふくしま式「本当の国語力」が身につく問題集
読解力をつけるため、文の基本構成を知ってもらうために購入しました。
ベーシックしかやる時間がなかったのですが、基礎ができている子は小学生版がいいと思います。
線部を言い換える箇所を探せ、や、これはどういうことを指しますか?のような、中学受験で出される典型的な問題が記載されています。
算数
計算
中学入試 でる順過去問 計算 合格への920問
算数試験の最初って、どこの学校もおそらく計算問題と思います。
ここは、取りこぼすと痛いところです。
ただ、小学校でやっている単純な問題はまず出ません。
四則演算が複雑に絡んでいて、計算問題の難易度=学校の難易度 というくらい特色があります。
子どもに慣れてもらうため、こちらを解いていました。
難易度の低い学校であれば、出る度の一番高い問題だけ解くのでも十分です。
うちの子の場合、こちらはやればやるだけ成果がすぐに出ました。
中学受験用演習
自由自在算数 小学高学年
中学受験で必須となる問題がここぞとばかりに入っています。
種類が多い分一つの単元の問題は少ないですが、例題、説明もあり、こちらで中学受験算数の基礎は網羅できると思います。
過去問の出題傾向を見ても、「相当算って何?」のように、中学受験では当たり前であろう用語が全く分からなかったので、この問題集があって本当に助かりました。
この問題集で出題頻度の高い問題の単元を学んで、ネットなどで配布されている類似問題をこなす、といった手順で使っていました。
中学受験用演習問題サイト
基本的にはこちらのサイトの問題集をプリントアウトして何度もやりました。
うちの受験校にはちょうどレベルがあっていましたが、難関校は物足りないと思います。
図形、面積、体積問題はパターンがあるので、いろいろなサイトから問題を集めました。
解き方の説明をしているサイトの問題だけ拝借して、解法を一緒に勉強するということもしました。
以下、問題を配布してくださっているサイトを一部紹介します。
難易度が高いところ向けには、こちらもおすすめです。
算数星人のWEB問題集
4.効果的だったこと
- 何度も同じ問題をしたこと
- 模擬テストの時は同じスケジュールで(家を出るところから)
何度も同じ問題をしたこと
よく「同じ問題でいいから何度もさせてください」と言われるたびに「答え覚えるから意味ない」(私自身が答えを覚えてしまう子どもでした…)と思っていたのですが、そんなことはなかったです。
本当にわからない子は答えすらも覚えない!
一度解いた問題と同じ問題を何度もしてちゃんと解けるようになると、新しい問題でも対応できるようになっていました。
特に算数でてきめんに効果が出ました!
当日も算数はとてもよくできたそうです。
定着ってこういうことなんだなあと改めて感じました。
新しい問題は、ネットで検索すればたくさんヒットしてきます。
なので、都度新しい問題集を買わなくても大丈夫です。
むしろ問題集だと範囲が広すぎて、苦手分野だけ徹底的にやるということがしにくいので、1冊の問題集を確実に解けるようになったら、ネットで公開されている問題をやってみてください。
模擬テストの時は同じスケジュールで(家を出るところから)
受験日が近づいた年末ごろからは、家を出るところから同じスケジュールでやりました。
といっても、学校でできるわけではないので、受験日当日と同じような服装をして、同じ時間に家を出てモーニングを食べて帰ってくるんですが。
うちが受験したところは面接があったので、いつもは着ないちゃんとしたシャツを着ることにしてたので、それにも慣れてほしかったんです。
これが意外とよかったそうです。
本人の中ではリズムができたようで、当日も全然緊張しなかったと言っていました。
最後に
人生で一番勉強をしたと言っても過言ではない3か月でしたが、泣いても辛くても頑張れたのはひとえに『行きたい』の気持ちだったように思います。
また、このころの頑張りが今につながっていて、あきらめずにやりきることの大事さを学んでくれました。
ただ、中学受験は(早くから塾に通わせていれば別ですが)取り組みが遅ければ遅いほど親の頑張りが必要だとも思いました。
子どもに問題集をやらせているだけではだめで、勉学のケア、メンタルケアも必要です。
うちは私は勉学のフォローをメインに行って厳しいことも言いましたが、あとのメンタルケアやモチベーションを上げるためのフォローは夫、祖母、担任の先生、習い事の先生にお願いしていました。
落ちたときには公立に行くつもりにしていたこともあり、あまり周りにも言ってなかったので、逆に言った人にはこっそり協力をお願いしていた感じです。
ふとしたときに言っていただけるので、モチベーションを保つことができました。
メンタルケアって大事ですね。
少しでもお役に立てば幸いです。
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