※低偏差値中学受験の話について、わかりやすくするために以前の記事を分けました。
こちらでは、小6秋に中学受験を決めた理由と親・子どもの心構えについて書きます。
こんにちは、しましまです。
低偏差値中学受験について、本人の希望だったのでうちはしてよかったと思いましたが、実は子どもが中学受験を決めたのは小6の10月!
夏休み頃は家族はもとより本人すら、中学受験は他人事でした…。
そんな我が家。
もちろんいろんな葛藤がありました。
- 子どもがなぜこの時期に受験を決めたのか?
- 低偏差値中学を受験することについて、親(私)はどう思ったのか?
- 受験に向けての心構えは?
このあたりを書いていきます。
ご参考になれば幸いです!
子どもがなぜ小6の秋に受験を決めたのか?
子どもが小6の秋という中学受験を始めるには遅すぎる時期に、なぜ受験を決意したのかについてお話しします。
子どもの学年は5年生のころから荒れ気味でした。
授業中でも平気で廊下に出る子、気に入らないと大暴れしたり乱暴する子がいて、学年の雰囲気は良くありませんでした。
子どもは5年生の時に病気による不登校を経験しましたが、後で聞いたところによると学年の雰囲気が悪く居づらかったことも、不登校の原因の一つだったそうです。
そのような状況だったので、私は6年生になってすぐに、中学の進学先について子どもと話し合いました。
私たちが住んでいる地域では、希望すれば市内のどの中学にも進学できる制度があります。
また、中学受験という選択肢もあることを伝えていました。
しかし、子どもはみんなが行くであろう一番家から近い中学校でいいと言いました。
6年生のクラスがとても居心地が良く、親友と呼べるほどの友達もできたことが理由の一つでした。
また、塾に行っていない息子は「中学受験は塾に通ってる子がするもの」と、別世界の出来事のように捉えていたそうです。
勝手気ままに振る舞う子たちの存在や、彼らの行動で時に自分にも被害が及んでいるという事実は、息子の心のどこかで引っかかっていたようですが、それでも、何とかなるだろうと思っていたそうです。
そんな時、私が10月にとある私立中学のオープンスクールを見つけました。
その中学校は通常の筆記試験に加え、筆記試験をしない独自の受験方式を採用しているとのことでした。
小学生向けの教室で講師をしている私は、情報収集のために息子に同行を頼んだところ、快く引き受けてくれたので一緒に行きました。
子どもは当初、オープンスクールの内容にあまり期待していなかったそうです。
ところが、実際に参加してみると学校の雰囲気がとても気に入り、受験したいと言い出したのです!
子ども曰く、その学校の雰囲気が良かったので、頑張ってみたいという気持ちになったとのことでした。
もちろん私はびっくり!
- 試験(テスト)をクリアしないと入れない
- 中学受験のテストは学校のテストと全然違う
- 中学受験用の勉強はだいぶ難しい(今から猛勉強がいる)
子どもに上記のことを説明しましたが、子どもの意思は揺るぎませんでした。
低偏差値中学を受験することについて、親はどう思い、どうしたか
子どもが受験を決めた時、夫は驚いて思考停止状態になってしまいました(苦笑)
一方、私の頭の中では様々な思いが巡っていました。
- 受験勉強をどうやって勉強させるのか
- 本当に頑張れるのか、親としてどう支えればいいのか
- 相当な努力の末に入学するのが低偏差値校。世間的には評価されないのではないか
- お金をかけてまで、わざわざ低偏差値校に行かせる意味があるのか
- 希望校が遠方にあるため、合格しても起立性調節障害が心配
さんざん悩み夫とも議論を重ねました。
一つずつどう考え、どうしたのかを書いていきます。
受験勉強をどうやって勉強させるのか
まず、塾に通わせるという選択肢はハナからありませんでした。
小6の10月から塾に通っても、小学校の勉強はとっくの昔に終わっており、志望校別の受験勉強の真っ最中でしょう。
まず小6で学ぶ学習に取り組む必要のある子どもが行ったところで、ためになるはずがありません。
個別指導なら効果的かもしれませんが、費用が高額です。
合格した場合の学費を考えると、できるだけ受験費用は抑えたいと思いました。
そこで、私自身がつきっきりで子どもの勉強を見ることにしました。
仕事が少ない時期だったこと、もともと勉強好きな性分だったことから、、戦略を立てたうえで子どもと一緒に勉強すればなんとかなるのでは??と考えたんです。
ただ、私にできることには限りがあります。
受験は国・算でしたが、国語は私がうまく教えられそうになく、子どもも苦手だったので、比較的得意な算数に力を注ぐなど、合格するための戦術を練りました。
短期決戦ですから、人任せでは成功は難しいと覚悟を決めました。
本当に頑張れるのか、親としてどう支えればいいのか
子どもが本当に頑張れるかどうか。
これは子どもの言葉を信じるしかありません。
とはいえ、幸い受験勉強は3か月程度。
子どものモチベーションを保つことはできるだろうと思っていました。
(しかしこの思惑は外れ、まあまあ大変でした^^;)
相当な努力の末に入学するのが低偏差値校。世間的には評価されないのではないか
低偏差値校に入学することによる、世間の評価が気になりました。
子どもの希望中学は偏差値40程度です。
中学受験の偏差値は受験する層の中でのものなので、高校受験の偏差値とは意味が違います。
小6全体で見ればまあまあのレベルではありますが、世間一般にはそういった認識がない人が多いのです。
「金持ちの道楽」と思われることもあるでしょう。
一方で、幼い頃から中学受験に備えてきた層からすれば、寝ていても受かるレベルの学校です。
そういった人たちから鼻につく発言をされることもあるかもしれません。
私自身、子ども時代にそのような発言を耳にする環境にいたので、ナイーブになっていました。
ですが、今は昔ほど学歴重視ではなく、中学受験も一般的になってきたので、そういった発言も減ってきたようです。
息子が自分の意思で中学受験に挑戦したと話すと、「すごく頑張ったのね」と褒めてもらえることが多いですね。
時代と共に世間の目も変わってきたのかもしれません。
もし今でもそういったことを言う人がいたら、なるべく距離を置くようにしたいと思いました。
お金をかけてまで、わざわざ低偏差値校に行かせる意味があるのか
お金をかけてまで低偏差値校に通わせる意味があるのか、これは本当に悩みました。
うちの場合、志望校が中高一貫校なので高校受験をしなくて済むメリットがあります。
しかし高校自体の偏差値もそれほど高くないので、費用対効果を考えると迷いました。
結果的には息子を志望校に通わせて良かったと感じています。
少子化の影響で私立校にとって生徒確保が年々難しくなっています。
高偏差値校はブランド力だけで生徒を集められますが、そうでない学校は教育内容で差別化を図る必要があります。
私立中学には公立にはない特色ある授業やイベントがあり、通常の授業にも工夫が見られます。
この辺りはこちらの記事でくわしく書いていますので、よければどうぞ。
【低偏差値中学受験】受験&進学するメリット・デメリット
また、高校とは違い、中学校なら自分に合わなければ転校することもできます。
実際に息子の友人で、合わないと感じて地元校に転校した子もいます。
出費は痛いですがそれも人生。
子どもにとって最良の選択をその都度一緒に考えていけばいいのだと思います。
希望校が遠方にあるため、合格しても起立性調節障害が心配
これは完全にうちの個人事情です^^;
息子の希望校が遠方だったので、起立性調節障害の影響が心配でした。
朝6時過ぎに出ないと間に合わないとか…夫より早いよ!
でも息子は受験をきっかけに、症状を改善しようと頑張ってくれました。
登校時間を徐々に早め、3月にはなんとか定時登校できるようになったのです。
とにかく早く治ることを祈りました。
受験に向けての心構えは?
受験までわずか3ヶ月。時間はあっという間に過ぎ去ってしまいます。
この限られた期間を有意義に過ごすためには、まず何より腹をくくることが大切だと感じていました!
親として、この3ヶ月は子どものために捨てるべきものを決め、潔く捨て去る覚悟が必要でした。
生活しかり、学習内容しかり。
欲張っては中途半端になります。
一度決めたら振り返らず、前を向いて進むのみです。
一方、子どもには隙間時間を見つけて勉強する習慣をつけてもらいました。
塾に通っていない分、家庭学習の比重が大きくなります。
親が教えられない部分は、学校の先生に休み時間を使って質問させるのも一つの方法です。
子どもはそうやって難解な中学受験に立ち向かっていきました。
受験勉強を通して、子どもは自分のために勉強するということを学ぶことができます。
今思うと、これは将来につながる大切な経験となったなと感じています。
あとは、モチベーションの維持も重要なポイントです。
子どものやる気を削がないよう、言葉かけには気を付けていました。
時には厳しく叱咤激励することも必要ですが、あくまでも親子二人三脚で乗り越えるのだという意識を持って取り組みました。
さいごに
いろいろなことはありましたが、なんとか3か月を乗り越えました。
受験当日、テストが終わった後、子どもが言いました。
これで落ちても悔いは無いわ。
すっきりした気分で公立行く!
この言葉が親として何よりうれしかったです。
3か月本当に大変でした。
でも、子どもの人生において、この3カ月はかけがえのない財産になったと感じています。
くじけそうになったら、ぜひ周りの人に相談してください。
頑張ってください!
応援しています!!
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