※本ページの画像はプレイ中のキャプチャを使用しています。
こんにちは、しましまです。
小学生男子の間でいまだ人気の衰えないフォートナイト。
うちの子どもたちもコロナ禍をきっかけに始めました。
うちでは不登校児の外とのつながりを保つ大変に重要なツールです。
が、ママたちの不安の声もまあまあな頻度で聞かれます。
「フォートナイトして言葉遣いが悪くなった」
「ずっと家でフォートナイトしてる」
なんてのは序の口で、ひどいときには
「フォートナイトで仲間外れにあった」
という声も!
フォートナイトって、やっぱり危険なんだ…
何やってるかよくわからないし、やってるときはやたらうるさいし…
口を開けばフォトナフォトナって、依存症みたい…
心配する声はごもっとも!
確かに、親世代のころのゲームに比べてフォートナイトのようなリアルの人とやるオンラインゲームは依存症が高いといわれています。
いつでも他人と一緒にできるので、トラブルにも巻き込まれやすいことも確かです。
でも、そういった心配も、親自身が敵(フォートナイト)を知っていたら解決できることが多いです。
実際うちがそうでした。
そもそもどういうゲームなのか
どういうところに気を付けたらいいのか
正しい情報を得て、正しく恐れる。
そして子どもと一緒に面白がれたら最高じゃないでしょうか?
というわけで、いまさら聞けないフォートナイトについて書いてみたいと思います。
フォートナイトってどんなゲーム?
フォートナイトにはいろいろなモードがあり、それぞれにルールがあります。
今回は小学生男子がよくやっていると思われるバトルロイヤルについて。
ソロ、デュオ、トリオ、スクワッドとありますが、共通するのは『生き残ったら勝ち』です。
ソロは文字通り自分以外はみんな敵!
最後の一人になれば勝利!
デュオは2人1組、トリオは3人1組、スクワッドは4人1組でそれぞれほかのチームをすべて倒すと勝利!
フォトナ用語で『ビクロイ』って言ったりします(Victory Royaleの略)。
戦場となるフィールドにはいろんな武器がちりばめられてます。
見つけて相手を倒す
文字にするとこれだけのゲームです。
が、これがなかなかに奥が深い…。
いったいどこがおもしろいの?
わたしの主観とはなりますが、小学生男子を虜にする3つのポイントがあると思います。
闘争本能を刺激する
いやー、やっぱり男の子ですもの。
勝ちたい、認められたいって欲求は女の子より強いと思います。
で、フォートナイトの何がよいかというと、操作のうまさと勝ちが直結するところだと思います。
スマホゲーによくある『課金すればするほど強い』ではありません。課金要素はゲームの強さややりやすさに直結しないキャラクターの見た目やエモートと呼ばれるしぐさのみ。
プレイヤーの腕がモロにプレイに直結します。
金があるやつが強い、なんかよりとっても健全。
努力すれば結果がついてくるので、腕を鍛えるために来る日も来る日もやっちゃうんでしょうね…
いろんな作戦が練れる
フォートナイトのフィールドはとても広いです。
人に会うのも一苦労です。
と、油断してたらどこからともなく撃たれます。
(武器は基本的に銃などの飛び道具)
現実でもサバゲー(サバイバルゲーム)と呼ばれる主にエアソフトガンとBB弾をつかったゲームがあるのですが、感覚はアレと同じです。
如何に相手に見つからずにヤれるか
を考える必要があります。
現実であれば建物の陰に潜む、待ち伏せする、建物の中に入り窓から撃つ、といった作戦が立てられますが、フォートナイトには『建築』という機能が備わっています。
フィールド上にあるものから素材を得て、文字通り建物を建築してしまえるんです。
何にもないところに家建てる。
建築した建物を使って相手を狙うことはもちろん、相手から撃たれた時のバリケードとしたり、崖上を上るための階段替わりとして使用することもできます。
フォートナイトでは『建築』の腕が勝敗を左右するといっても過言ではありません。
建築することで作戦の幅が広がります。
デュオやトリオなど友達とチームを組んでプレイするときはなおのこと作戦や役割分担が重要です。
いろいろなことを考えながら(時には協力して)プレイする楽しさがあると思います。
行動が自由
先ほどもお話ししましたが、フォートナイトのフィールドはとにかく広い。
町もあれば森も川もあります。
バトルロイヤルは最後の1人(1チーム)になることが目的ではありますが、だれに命令されるわけでもなく『自由』です。
うちの子も、たまにバトルをほっぽり出して釣りにいそしんでたりします。
(見つかったら戦闘状態になるのですが)
かと思えば、シーズンごとにイベントのようなものがあり、突然UFOにさらわれたりなんていうハプニングもあります。
目的はあるけど拘束はされない、というのも小学生男子にはポイントが高い気がします。
親の私が思うフォートナイトのいいところ
親目線からいいなと思うところは3つあります。
家にいながら友達と繋がれる
以前別のブログでも書きましたが、不登校中の子どもにとって気兼ねなく友達と繋がれる唯一の場所がフォートナイトでした。
繋がりが一度切れてしまうと、復帰するのはなかなか難しいものです。
もちろん直接会うことには負けてしまうけれど、逆に顔が見えないことで悩み事なども気軽に相談できたそう。
友達の励ましや協力もあって、学校に行けるようになりました。
誰かと繋がれる手段の一つとしてフォートナイトがあってもいいと思います。
誰かと協力して取り組む経験の一つになる
複数でチームを組むモードでは、勝つためには仲間で協力する必要があります。
行き先をどこにするか、という些細なことで揉めてしまうこともありますがそれも経験。
役割分担や、意見を言い合って物事を進めるという経験ができます。
役割を分担してうまく立ち回った結果、最後の一組になった時の喜びはひとしおです!
たかがゲーム、ですが、されどゲームです。
努力することを覚える
プレイヤーの腕がプレイに直結するゲームですから、うまくなるためには練習したりうまい人のプレイを見てまねたりする必要があります。
なので勝手に努力するんですよね。
いろいろな知識を得ながら、実際に試して使いこなす。
ゲームとはいえ、努力するという行為は褒められていいと思います。
頑張れるってすごいことだと思います!
ただ、プレイ時間等ルールを徹底させることは大事です。
なぜこのルールが必要なのかを子どもに理解させたうえで、ルールの範囲で努力するよう子どもと話し合えばいいことです。
親として気になるところとその対応
逆に巷でもよく言われる親として気になる点は3つあります。
我が家の対応も含めてご紹介します。
言葉が乱暴になる
フォートナイトにはボイスチャット(ボイチャ)という機能があり、マイク付きのヘッドホンやイヤホンマイクを使って話しながらプレイする子が多いです。
ただ、相手が見えない弊害か、夢中になると「黙れ」「ウザイ」「〇ね!」とか過激な言葉が出ることもあります。
まあ、サバゲーだし、さもありなん…
フォートナイトでなくても、サバゲーをすればありがちなことです。
いろいろ試した中で我が家で最も効果的だったのは、プレイ中の声を録音しておいてあとで子どもに聞かせる方法です。
録音したものを聞くことで客観的に自分の姿をとらえることができるようです。
とはいえ、しばらくしたら忘れてしまうので気になった時に何度かやるのがコツです。
言葉は言霊。
発した本人にも、相手にも、なんならうっかり聞こえた人たちにも影響を与えてしまいます。
自分の言葉遣いが周りに伝染することもありますし。
私自身もともと言葉遣いが良いほうではないので日々反省していますが、自戒を込めて言葉にはそういう力があるものだ、ということは子どもたちに伝えてます。
いい大人が恥ずかしい…
ホント気を付けないと…
子どもがフォートナイトをプレイするときは親の目や耳が届くところでさせるようにして、ある程度聞き耳を立てることは重要ではないかと思います。
トラブルになる
仲間から外された(キックされた)、同じチームの仲間に「下手」「雑魚」「寝てろ」などひどい言葉を浴びせられたなどというトラブルがネットにも散見しています。
事実私の周りにもこれが原因で禁止にしているというご家庭があります。
正直、これはゲームだから特別起こっているわけではなく、きっかけがあればリアルでも起こっていたことだろうと思います。
付き合い方や付き合ってる人間の問題。
こう書くと誤解を生みそうですが、禁止にするというよりは、リアルと同じで付き合う子・プレイする子は選ぶ必要があることを教えることが重要ではないかと思います。
子どもによく「みんな仲良く」といいますが、現実大人はみんなと仲良くしてますか?
そんなことないですよね。
常に仲良くできない人もいるし、この時だけは仲良くして普段離れてる人もいる。
子どもの世界もそれでいいと思います。
ただ子どもの世界は大人の世界より断然狭い。
離れられる距離も短い、逃げる場所が少ないです。
子供の手に余りそうなトラブルに発展しそうだったら、躊躇なく親が入っていくことは必要と思います。
そのためにも、子どもがフォートナイトをプレイするときは親の目や耳が届くところにすることが大事と思います。
勝手に課金する
うちは経験がないのですが、世の中には「親のスマホで勝手に課金された」「プリペイドカードを購入して課金してた」という声もあるようです。
まず、親のスマホで勝手に課金された件。
親がしっかり自衛しましょう
子どもってよく見てます。
そして思っている以上によく知ってます。
ずるいこともごまかすことも、時には噓をつくこともします。
たとえルールを決めていても、うっかり(?)破ってしまうこともあります。
子どもを信じるな、と言っているわけではありません。
でも、親のほうで自衛できることは自衛しましょう。
インターネットで調べれば手口も対策も出てきます。
子どもが破る手口を入手出来ていて、大人ができないはずがないです。
最低限として購入時の確認はパスワード入力ではなく指紋認証にするのをおススメします。
プリペイドカードを購入して課金した件については、子どものお小遣いの在り方と使い方に関するご家庭ごとの考え方で決めたらいいと思います。
我が家はお小遣い制ですが子ども自身が管理できるお金の総額が小さいこともあり、お小遣いを使う対象に制限はかけていません。
(使う前には必ず親に何を買うかを伝えることと、まれに残を聞くことがあるということを伝えていますが)
なので、お小遣いの範囲でプリペイドカードを買って課金するといわれたらOK出すと思います。
今まで言われたことがないのであくまで想像。
親の財布から勝手にお金を抜いて買う場合はもちろんアウトです。
課金だからとかではなく根本的にやっちゃいけないことなので。
でも、親も子供のわかるところに財布を置かないようにはしないとダメです。
自衛自衛。
結論:フォートナイトが危険なのではなくすべては親次第
フォートナイトで起こりうるトラブルって、特にフォートナイト特有のものではないものばかりなんですよね。
なので
フォートナイト=危険
という言い方はかなり乱暴と思います。
危険と呼ばれる個所も、親自身が理解し対応することによってある程度は防げるものばかりと思うんです。
親自身がよくわからないから禁止、という考え方もあると思います。
が、「よくわからない」でシャットアウトしてしまうのも親としてどうかなと私自身は思います。
せっかく子どもが興味を持っているんです。
親自身の経験を増やすという意味でもいいきっかけなので、一度は子どもの興味を持つものに触れてみてほしいなとは思います。
その結果自分が興味を持てば一緒にすればいいし、持てなくても知識として持っておくことは大事だと思います。
高学年ともなってくると直接聞くのは難しいかもしれませんが、コミュニケーションのネタとしてフォートナイトのことを聞いてみてはいかがでしょうか。