こんにちは、しましまです。
最近○歳からのほにゃららシリーズをよく読んでいます。
子どもにおススメするのにまず自分が読まないと!と思って読んでいるのもありますが。
平易な言葉で書いてあるのでわかりやすいうえ、読み物としても単純に面白いです。
子どもたちに聞かれたときにも説明しやすいです。
今回は、13歳からの地政学 カイゾクとの地球儀航海について、私なりの解釈と感想を書いてみようと思います。
13歳からの地政学 カイゾクとの地球儀航海 [ 田中 孝幸 ] 価格:1,650円 |
地政学とは何か
地政学と言うのは地理学と政治学を合わせた用語で、外交、軍事、経済などの国家戦略や国同士の関係性などをそれぞれの国の地理的条件を元にして分析、考察する学問のことです。
日本なら
- 海に囲まれている島国であり、非常に多くの島を領土として持っている
- 経済大国と呼ばれる国から距離がある
のような視点から、どういう風な影響があったり、どんな関係を築いていっているか、どう付き合っていっているかみたいなことを考えていく、という感じでしょうか。
日本は高齢化が進み、人口も減っていっています。
モノもサービスも飽和状態で、ビジネス一つするにしても国内だけではパイの奪い合いのような状況です。
これからの時代において、国外に目を向けて、より広い視野を持って物事を考えていくことが必要だと思っています。
なので、個人的には子どもたちにIT教育も大事ですが、地政学を学ばせるべきなんじゃないかと思うんですけどね。
13歳からの地政学ってどんな内容?
カイゾクという謎の人物とのかかわりを通じて、兄妹が世界の成り立ち、今の世界の仕組みなどを知っていくストーリーです。
地球儀を回しながら話が進められていくので、実際に手元に地球儀があるなら一緒に回していくとさらに楽しいかも。
13歳からの地政学を読んで学んだこと
- 常識とされていることがなぜそうなっているのかが分かった
- 日本の常識では測れない他国の常識についてその背景と共に学べた
- 日本ではなじみのない民族問題などを考えるきっかけになった
円相場を言うとき、1ドル=○円って当たり前のように聞いてますが、そもそもなんでなのかなんて考えたことありますか?
私はありませんでした。
この本を読んで、あー、確かにな―、と思わされることがとても多かったです。
日本は島国と言う閉ざされた環境なので、自分から外を見ようとしなければなかなか目にする機会がありません。
地政学、と聞くと堅苦しくてとっつきにくいかもしれませんが、要は人間関係をさらに大きくしたようなもんです。
国だって、人がいてのものです。
当たり前のことですが、意識しないとなんとなく忘れてしまいがちです。
この本を読むことで、そのあたり前に気づかされました。
外を見て知るちょうどいいきっかけになる本だなと感じました。
何故13歳なのか
13歳って自分の世界がちょっと広がる年齢ですよね。
中学校で新しい出会いがあるし。
子どもだけで遊びに行ける範囲が広がるし、世の中の良い面、悪い面を体感していける年齢でもあります。
自分の中だけじゃなく、自分と他人との関わりについて考えるようになる年齢だからこそ、その範囲を少し広げて世界との関わりを考えられるはず。
そういう思いで13歳って書いてあるのかなと思いました。
こんな子にとくにおススメ
『たくさんの人におすすめしたい』
本の帯紙に書いてある糸井重里さんの言葉ですが、冒頭言った通り、地政学はこれから生きる上で大事な学問だと思うので私も本当にそう思います。
その中でも特に
- 社会が好きじゃない子
- SDGsに興味のある子
- 未来につながる問題(環境問題など)に興味のある子
におすすめします。
社会が好きじゃない子って、全部が単独なんですよね。
地理も歴史も政治経済も本当は全部つながっていて、体系的に学ぶとおもしろいのですが、なかなか学校の授業はそうはいかず、タダの暗記科目になりがちです。
社会が好きじゃない子はそもそも手に取らないかもしれないけれど、これを読むことでつながっていることを知れたら、すこし社会への見方が変わるような気がしています。
SDGsに興味がある子、未来につながる問題(環境問題など)に興味のある子はぜひこれを読んで、広い視野を持って考えられるようになってほしいです!
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