こんにちは、しましまです。
小学生男子を持つ親なら一度は聞いたことのあるであろう『デュエマ』ことデュエル・マスターズ。
ヴァンガード、ポケカ、遊戯王等いろんなトレーディングカードゲームがありますが、小学生男子がハマってるトレーディングカードゲームNo1と言ってもいいかもしれないですね。
アニメもやってます。
https://www.shopro.co.jp/tv/duelmasters/index.html
けれど「カードを取られた」「カードを盗まれた」等カードを巡るトラブルもよく耳にします。
交換禁止にしているご家庭も多いのではないでしょうか。
「トラブルに巻き込まれるのは嫌だから与えない」
とされてるご家庭もあるでしょう。
それも一つの考え方ではあるのですが、カードゲームの面白さを知らないまま育つのももったいないなあと思います。
そもそもデュエマはどういうものか。
どういうところに気をつけたらいいかを私なりに書いてみようと思います。
デュエマ(デュエルマスターズ)ってどんなカードゲーム?
デュエマでは40枚のカードを使用します。
この40枚のカードの束をデッキと言います。
この40枚を使って対戦します。
プレイヤーはシールドと呼ばれるものを5つもった状態でスタートします。
交代で自分のデッキのカードを引き戦って、最終的にシールドが0の状態で攻撃を受けたほうの負けとなります。
※本当はもうすこし細かいルールがあるのですが、超ざっくり言うとこのような感じです)
ちなみに、デッキはプレイ前に互いに交換しシャッフルされるので、どのカードが出るかはわかりません。
カードには1度の攻撃で2枚シールドを破壊したり、攻撃されたときにブロックしてシールドの破壊を防いだり…とカード個別のたくさんの効果がありまして、何を捨てるか、どのように組み合わせて攻撃を仕掛けるかなどを毎ターン考える必要があります。
けっこう頭を使います。
知力戦です。
デュエマが小学生男子を魅了する理由
小学生男子がデュエマがおもしろい、好きと言う理由を当事者たちの声も元に考察してみます。
①カードがかっこいい
トレーディングカード(いわゆるトレカ)はもともと収集(コレクション)と交換(トレード)を念頭に置いた観賞用のカードです。
海外ではコレクタブルカードとも呼ばれています。
観賞用のカードに意味や役割を持たせてゲームに使ったのがデュエマなどのトレーディングカードゲーム。
トレカ要素を引き継いでいることもあり、価値のあるもの・強いものほどキラキラしていてかっこいいです。
※画像はタカラトミーさんのサイトからお借りしました。
アニメでも、バトル中のカードはCGバリバリで効果がバンバンついています。
男子は女子に比べると収集癖の強い子が多いので、欲しくなるんでしょうね。
②デッキは自由に組み合わせていい
デッキは自分の持っているカードから自由に組み合わせて作ります。
自由と言っても例えば「同じ名前のカードは4枚までとする」といったようなルールはありますのでルールに即する必要はありますが、ルールに即した範囲であればどんなカードを入れてもOK。
前の章でも紹介しましたが、デュエマはカードはシャッフルされた山札の上から順に取るというルールがあります。
何が出るかは運次第!
となると、どんなカードを引いても思惑通りに事が進むようなデッキを作るのが勝ちへの最短ルートです。
デュエマはデッキを作った時点で勝敗はほぼ決まっています。
カードにはいろんな役割があって、組み合わせ方も無限大。
デュエマは他のカードゲームに比べてデッキを組む際のカードの選択肢が多いといわれています。
使われなくなったカードが新しいカードを使うときに使えるカードになった!ということもたびたびあるようです。
たくさんのカードがあればあるほど考えるのも大変です。
が、いろいろ組み合わせて
「こういう風に進めば勝ちやすい」
「このカードを入れればお気に入りのカードを活躍させられる」
なんてことを想像しながら作るのが楽しいです。
そして、ゲームバトル中にその通りに事が進んで勝てば倍楽しい。
それがカードゲームの醍醐味なんじゃないかと思っています。
デュエマの困るところ
楽しいところもたくさんあるデュエマですが、親としては困ることも。
①際限なくカードを買う
楽しいところでも触れましたが、デッキは自分のカードから自由に組めるので相手に合わせたデッキを組もうと思うと多くのカードが必要となります。
作りたいものを作るためにレゴブロックがたくさんいるのと同じ感じです。
そして、デッキに入れるカードは何でもいいわけじゃないです。
勝つために必要なカードや特定のカードを生かすためのカードをデッキにいえることになります。
となると、特定のカードが必要。
おもちゃ屋さんなどではいわゆるパック売りをしていて中に何が入っているかわかりません。
なので、子どもたちは目当てのカードが出るまでせっせと買うことになります。
そのパックにも高い安いがあって、高いものは強いカードが出やすいというのがあります。すごい商売根性。
なお、中古カードを取り扱っているところで探して1点買いする方法もありますが、強いカードや使いやすいカードは価値が高くなり値段も高くなります。
パックで買えば1枚15~50円くらいのカードが何百円、まれに何千円とします…!
また、商業的には仕方がないですが後に出るカードのほうが強力な能力を有したりするので、デッキ自体変えたいとなるとまたたくさんカードが必要に…
キリないですね(^_^;)
なので、カード購入はご家庭の方針に合わせてときには制限するなどしたほうがいいかもしれませんね。
手持ちでいかに勝てるデッキにするかを考えるのがカードゲームのおもしろいところなわけで、それを「足りないから買う」で済ましてしまうのは手段として安直すぎます。
今、子どもたちは考えることを教育に課されています。
2020年に教育指導要領に含められたプログラミング教育が最たる例です。
プログラミング教育は別に子どもをプログラマーにする教育ではありません。
物事を細分化したり、順序だてて考えたりすることができると、自分以外の誰か(コンピューター含む)が同じことをするときに同じ品質で物事をこなせるようになる。
そのための思考を学ぶのがプログラミング教育です。
なので、小学校でもプログラミングを体験するというよりは、どういう手順で行うのか、どうしたら解決するのかを考えさせるカリキュラムとなっています。
デュエマのデッキを組むにあたっては、ゲームバトルの進行を想像しながら仮定をたて、カードとカードの相性や能力を考えることが必要になってきます。
この考え方がまさにプログラミング教育で学ばせたい思考です!
せっかくの『考える機会』を逃すのはもったいない!
買うのは最後の手段にして、ぜひ頭をフル回転して考えてもらいましょう。
あと、ありがちな『増えたカードの収納トラブル』
カードを入れるためのBOXやファイルを100均で購入したり、空き箱等にいれるなどして自分で管理できるようにしてもらいましょう。
できれば一緒に買いに行って自分で決めてもらうのがいいですね。
我が家の子どもたちはプレイ用のカードと控用のカードを別々のカードBOXに入れて、友達とプレイするときは両方をカバンに詰めてもっていってるようです。
②トラブルに合う
よくあるトラブルの筆頭として挙げられるのが『子どもがカードを取られた』
これ、よくよく聞くといろんなシチュエーションがありまして…
①単純に盗まれた
②遊んでる間に人のカードと混ざってしまってわからなくなった
③バトルの勝ち負けで『交換』『譲渡』という条件にしていたがあいまいになった
④交換したけど本当は交換したくなかったカードを相手に渡してしまった
…などなど。
①は問答無用でダメですが、②~④は相手との関係性や状況によって対応が難しいところですね。
低学年であれば『交換・譲渡禁止』とされているご家庭は多いように感じます。
小さい頃は子どもによって成熟度の差が大きいので、やむおえないところはありますね。
基本的にはご家庭の方針と子どもの性格を考えて、約束事を決めるのがよいかもしれません。
我が家の場合はカードだからと言うルールはないのですが「カードはお金だ」と言っています。
そして、家族以外とのお金のやり取りを禁じています。
カード=お金なので必然的にカードの貸し借りも譲渡・交換も禁止ですが、カードについては親の連絡先が分かっている相手との譲渡・交換のみ許可しています。
プレゼントでだれかにもらったにせよ、自分のお小遣いで買ったにせよ、お金で買ったものです。
子どもにはそのことをちゃんと意識してほしいですが、ただでさえ入手手段が少ないです。
お互いにメリットがある交換であればコミュニケーションの一環としていいと思い条件付きで許可しています。
お互い強くなるならバトルはもっと楽しくなりますからね!
とはいえ、子どもには子どもの世界があって全部を親が把握するもの難しい…。
最低限「ここは譲れない」というところを伝えたうえで、トラブルが発生したら都度対処が現実的ですかね。
まとめ ~デュエマはコミュニケーションツール
子どものトラブルは付き物です。
事前に約束を決めることで大きなトラブルを避け、それでもトラブルが起きたときは一緒に考え対処するでいいのではないでしょうか。
嫌な気持になることもあるでしょうけれど、それも経験のうち。
経験して学ぶことも大事…と思いたい。
デュエマは相手がいる遊びです。
カードの中から厳選しオリジナルのデッキを組んで誰かと対戦すること自体ももちろん楽しいです。
勝ち負け関係なく多くのことを学ぶことができます。
でも、子どもたちを見ているとそんなことよりもただワーワー言いながら対戦することが楽しいのかなと思います。
情報交換しながら自分のデッキを強くしたり、デッキについて熱く語り合ったりと、デュエマを通したコミュニケーションが楽しいのも子どもたちを引き付ける魅力の一つではないかと思います。
あまり身構えず、デュエマを楽しめるように見守っていきたいですね。