こんにちは。
HSPでもれなく共感力が高いと言われるしましまです。
共感力は一般的に高いほうがいいと言われています。
けれど、HSPのように共感力が高すぎると困ることが起きます。
- 他人の感情を自分のことのように感じてしまう
- 相手の気持ちを利用しようと必死になるあまり、自分の生活のメリハリが付けられなくなる
コミュニケーションを取るたびに、他人の感情に振り回されて疲れ果ててしまいますよね…
今日は、そんな共感力が高すぎる人がどうしたら楽に生きられるか、私なりの考察を書いてみたいと思います。
共感力が高すぎる人が楽に生きられる方法
ずばり、共感しないことです。
…
……
できるかーー!
という声が聞こえてきそうですね^^;
わかります。
共感力が高い人は、自然に共感してしまうので「やらない」は難しいですよね。
でも、減らすことはできます。
それにはちゃんとした理由があるんです。
共感力には2つのタイプがある
共感力と言えば、他人の気持ちが自然にわかる能力だと思われがちですが、厳密には2種類あります。
感情的共感力と認知的共感力です。
感情的共感力とは、他者の感情を自分自身の感情であるかのように感じ取ってしまう能力のことです。
例えば、悲しんでいる友人を見ると、まるで自分自身が悲しんでいるかのような感情を抱いてしまうような状態です。
感情的共感力が高い人は、以下のような特徴があります:
- 他者の感情に敏感で、すぐに感情移入してしまう
- 他者の感情に巻き込まれやすく、自分の感情と区別がつきにくい
- 他者の感情に影響されやすく、自分の感情のコントロールが難しい
一方認知的共感力は、他者の感情や立場を理解しようと努める能力のことです。
感情的共感力が、他者の感情を自分自身の感情として感じ取ってしまうのに対し、認知的共感力は、あくまでも他者の感情を客観的に理解しようとする力です。
認知的共感力が高い人は、以下のような特徴があります:
- 他者の感情や立場を想像し、理解しようと努める
- 自分の感情と他者の感情を区別して考えることができる
- 他者の感情に巻き込まれすぎない
こちらの記事にも共感について書いているので良ければどうぞ。
共感力が高いと言っても、どちらが高いか(どちらも高い人もいるでしょうが)によって、様子が全く異なります。
ちなみに、私は認知的共感力はとても高いのですが、一方で感情的共感力がとても低いです。
このあたりは、自己理解を深めるのにとても苦労した点でした。
共感力を感情的共感力としてしかとらえていない自己理解系のツールも結構あって、それを使うと結果が真逆になるんですよね…。
(たいてい共感が少ないと現実・理論主義になり、自分の感覚とは全く違った結果になってしまいます)
共感力高すぎて困っている人≒感情的共感力の高い人
先の項目で書いた特徴を見て気づいた方もおられると思いますが…
共感力が高すぎて困っている人あるあるの
- 他人の感情を自分のことのように感じてしまう
- 相手の気持ちを利用しようと必死になるあまり、自分の生活のメリハリが付けられなくなる
は、どちらも感情的共感力に由来するものなんですね。
感情的共感力が高いことは、決して悪いことではありません。
むしろ、他者の感情を深く理解できる強みにもなり得ます。
他人の感情に深く巻き込まれることで、知らず知らずのうちに心の疲れがたまっていきます。
特に、悲しみや苦しみといったネガティブな感情に感情移入することが多い場合はなおさらです。
また、他人の感情に振り回されてしまうことで、自分自身の時間を十分に確保できなくなってしまうことで、自分自身のメンタルヘルスにも悪影響を及ぼしてしまいます。
感情的共感力はコミュニケーションにはなくてもいい
コミュニケーションにおいて、共感力は非常に重要な役割を果たします。
しかし、その中でも特に必要とされるのは、感情的共感力ではなく、認知的共感力なのです。
感情的共感力があると、他者の感情に深く共感できる一方で、自分自身の感情に振り回されてしまうというデメリットがあります。
コミュニケーションの場面で、自分の感情に振り回されてしまうと、相手の話に集中できなかったり、適切な反応ができなかったりすることが出てきます。
一方、認知的共感力があると、相手の気持ちを理解しようと努力します。
相手の立場に立って考え、その感情を受け止めることが、認知的共感力の本質です。
相手の話に耳を傾け、その気持ちを理解しようとすることで、相手は自分の感情を受け入れてもらえていると感じることができます。
人は、自分の感情を受け止めてもらえたと感じるだけで、非常に前向きな気持ちになれるもんです。
相手のポジティブな感情を引き出すことができれば、コミュニケーションはより円滑になります。
また、相手の気持ちを受け止めることで、信頼関係も築きやすくなります。
感情的共感力に振り回されずに、冷静に相手の気持ちを受け止められるようになることが、円滑なコミュニケーションにつながるんです。
なので、コミュニケーションに必要なのは、感情的共感力ではなく、認知的共感力だと言えると思います。
相手の気持ちを理解し、受け止めることが、相手との信頼関係を築き、ポジティブな感情を引き出すことにつながります。
感情的共感力は、コミュニケーションには必ずしも必要じゃないんです。
共感力を使い分けて楽に生きよう!
共感力は、人間関係を築く上で非常に重要なスキルですが、感情的共感力が高すぎると、自分自身の心の健康を損ねてしまうこともあります。
そこで大切なのが、共感力の使い分けです。
ここでは3つの方法を上げてみます。
自分自身の感情と向き合う
感情的共感力が高い人は、他者の感情に巻き込まれやすく、自分の感情と他者の感情の区別がつきにくいという特徴があります。
意図的に感情的な共感を減らして、他者との区別をつけるようにしましょう。
そのうえで、自分の感情をコントロールする方法を探るのがおススメです。
マインドフルネス瞑想やセルフトークなどのテクニックを活用し、自分の感情と向き合う時間を持つことが効果的と言われています。
相手の気持ちを理解しようと努める
認知的共感力を意識的に使うようにします。
相手の話に耳を傾け、その状況に自分を置き換えて考えることで、相手の気持ちを受け止められるようになります。
認知的共感力は、受容的態度を取るために必要不可欠な能力だと言えます。
受容とは、相手の感情、考え、行動などを、評価や判断をすることなく、そのまま受け入れることで、カウンセリング・コーチングでもよく使われるテクニックです。
相手の気持ちを理解しようと努めることで、評価や判断をすることなく、相手を受け入れやすくなりますよ。
適度な距離を保つ
相手の気持ちに寄り添うときは、感情移入しすぎないよう適度な距離感を保つようにします。
自分の心の健康を優先し、必要以上に相手の感情に巻き込まれないようにすることが、長期的な人間関係の維持につながりますよ。
最後に
共感力の使い分けは、豊かな人間関係を築くための鍵となります。
感情的共感力に振り回されず、認知的共感力を意識的に使うことで、自分自身も相手も尊重したコミュニケーションができるようになります。
これは、決して簡単なことではありませんが、一歩ずつ実践していくことで、より楽な生き方につながっていくはずです!
皆さんも自分の共感力の特徴を理解し、付き合い方を工夫してみてください。
感情的共感力と認知的共感力のバランスを取ることで、自分自身の心の健康を守りながら、豊かな人間関係を築いていくことができます。
共感力の高さは、決して弱点ではありません!
むしろ、それを強みに変え、自分らしいコミュニケーションを実践していくことが大切なんです。
自分自身と向き合い、他者の気持ちを理解しようと努める。
その姿勢を持ち続けることが、より充実した人生につながるのだと信じています。
皆さんが、共感力の使い分けによる楽な生き方を実現し、豊かな人間関係を築いていけることを心から願っています!
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