しましまです。
HSP(Highly Sensitive Person)とは、1990年代後半にアメリカの臨床心理学者エレイン・アーロンとその夫で(「吊り橋効果」でも知られる)社会心理学者のアーサー・アーロンの連名で出された研究論文で提唱されたといわれています。
疾患の名前ではなく、心理学発祥の言葉です。
ここでは一般的に言われるHSP、それからHSS型HSPについて書きます。
HSPの人ってどんな人?
HSPとは「繊細な気質を持った人」や「敏感な人」のことです。
一般的には、以下の特徴があります。
- 内向的(人や外と関わることより、自分に興味がありこもるほうが気楽)
- 予測に対しての対応策を何パターンも考える
- 一つの情報に対して深く考察する
- 外的(光、音、においなど)から過剰な刺激を受けやすい
- 感受性が強くて、雰囲気でなんとなく察してしまう(そして疲れる)
- 外からの影響を受けやすい
- 人のことなのに自分のことのように感じてしまう
- 想像力、直観力が強い
- 自己否定が強い
人口の5人に1人がHSPと言われています。
HSP気質をもっている人は一歩外にでるだけで、人間関係や周囲の環境から膨大な刺激を受け取ってしまうため疲れやすく、またさまざまな生きづらさを感じてしまいます。
また、どちらかというと外向的な人が評価されやすい社会の中で、内向的というだけで生きづらさを感じたり不当な評価を受けたりすることがあります。
こう言うとしんどい、つらいことばかりのように思えますが、いいところもたくさんあります。
共感力が高いため、聞き上手・気配り上手です。
一つの情報から深く考えるので、誰も思いつかなかったアイデアを出せたりします。
景色や音楽などを人一倍楽しめます。
欠点のように思われることも、裏を返せば長所になるというアレです!
HSS型HSPってどんな人?
HSPのなかでもHSS(High Sensation Seeking)型と言う人がいます。
HSS型HSPは刺激探求型で、「非常に敏感なのに外向的で刺激を求めてしまう」という相反する性質を持っています。
よって
- 刺激は求めるが、外に出ると疲れる
- はたから見ると元気で外向的で社交的だけど、本当は違う
- 人とすぐに仲良くなるけれど、少しすると距離ができる
- テンションは高めなのに、小さな発言にクヨクヨ悩む
- 自己肯定感は低いけれど、心のどこかに自信もある
と、マゾ的な対照的な特性を持つ人です。
外向的ではなくて、行動するから外向的に見えるだけというのがポイントです。
HSPの中の3割くらいがHSS型HSPと言われます。
私はまさにHSS型HSPです。
- 新しいことにすぐに飛びつく
⇒だけどすごく疲れる - ここは人と話すところだ!と思うと自分から話に行ける
⇒だけど言ったことを気にするなどすごく疲れる - 社交的だと言われる
⇒けれど一人が好きで、隙あらば一人になろうとする) - ルーチンワークよりも毎日違ったことをするのが好き
- やればある程度はできると思っているけれど、自己肯定感はない
ただ、私は感受性は強いですが、共感はしません。
感じるだけで疲れてしまうからです…。
HSS型HSPは見た目と中身のギャップに自己嫌悪したり、疲れ果ててしまったりする上、評価が本当の自分を反映していないと悩み、自分を見失ってしまうこともあります。
HSPは自分を知ることが大切
HSPは自分自身の強みと弱みをしっかり把握し、上手に付き合っていくことで、より魅力を伸ばして楽に生きることができます。
私はずっと自分がおかしいと思っていたけれど、知ることで大丈夫だと思えるようになりました。
情報を深く考察する良さを生かして自分をよく知り、対策を練ることで生きづらさが少し和らぎます。
そして、ありのままの自分を受け入れることで、今より少しラクに生きられます。
このブログでもお役に立てるいろいろな情報を発信できたらと思っています!